〜 シャンパン 〜

グルジアにおけるシャンパンワイン製造の始まりは、ある研究心に富む愛好家が泡の出るワインを少量出荷した1840年代に関係する。1876年、クタイシの小さな地下室では年間2万本のスパークリングワインを生産していた。1890年代、ムフラニ(カルトリ)にあるバグラチオン-ムフランスキーワイナリーでは年間2−3万本の高品質のシャンパンワインの生産がはじまった。クタイシの村落ディミ、チェリゼの農学者マチャヴァリアニも自家製のシャンパン製造に取り組んでいた。しばらくすると、ヴァルツィヘにあるかなり大規模なシャンパン製造企業アナノフが創業した。この工場は年間25万本のスパークリングワインを生産していた。シャンパンワイン製造に使用された葡萄品種はすべてツィツカ、ピノ、ズヴェルシャヴァ、ムガロブリシュヴィリであった。その一方で、数々の成功にもかかわらず、グルジアにおけるシャンパン製造産業は甚だ後進的で原始的性格を帯びていた。ソヴィエト政権樹立後はグルジアの古典的製法によるシャンパンの生産性は軌道に乗り始めた。トビリシに建設されたシャンパン製造工場はソヴィエト時代最も優秀で大規模な工場の一つであった。工場には最新技術をもつ設備があった。
 

旧ソ連のスパークリングワイン

シャンパンの製造には特別の葡萄品種からなる高品質の素材が必要である。主に、ツィツカ種、チヌリ種、アリゴテ種、ピノ種、ツォリカウリ種、ゴウリ-ムツヴァネ種、ルカツィテリ種がグルジアにおけるシャンパン用の工業原料となる。シャンパン製造技術において大事なことは、密封状態のビン或はタンクの中の葡萄原料の二次発酵である。発酵時ワインはごく自然に炭酸が飽和状態となり泡立つようになる。旧ソ連のシャンパンの特徴は、透明度が高く、緑と金の色調を含む明るい淡黄色で、爽やかなブーケットと雑味のない風味である。グラスにシャンパンを注ぐ際に特徴的な泡と炭酸ガスと泡との継続的な分離が形成される。シャンパンの等級は糖度、製法、成熟期間によって定められる。3年間ビン熟成させる古典的な製法によって造られるシャンパンは、ブリュット、エクストラ-ドライ、ドライ、セック、デミセックである。タンク熟成の製法によって造られるシャンパンは、エキストラ-ドライ、セック、デミセック、セミスウィート、スウィートである。
 

〜 スパークリングワイン 〜

スパークリングワインはグルジアのワイン産業において重要な地位を占める。ナチュラル・スパークリングワインには、≪アテヌリ≫、≪アイシ≫、≪サダルバゾ≫、≪アチャンダラ≫、≪テルジョラ≫、≪トビリシ イグリストイェ≫などがある。アーティフィシャル・スパークリングワインには、≪サハリソ≫の白、≪サハリソ≫の赤、≪グルリ シュウシュフナ≫、などがある。これらのワインの特徴は、酸味と糖分とのすぐれた調和、少ないタンニン含有量、繊細で上品なアロマ、軽快な風味、鮮やかな色合いである。その中でも自然の泡立ちは特に評価されている。技術的なプロセスを経た後、これらのワインは二次発酵させるためにシャンパン用のボトルに瓶詰めされ、12−15度の地下室で3年間寝かせる。スパークリングワインの仕上げは一般にシャンパン醸造方法に準ずることになっている。
 

〜 コニャック 〜

グルジアにおけるコニャックの生産は19世紀末に起こった。D.Z.サラジシヴィリはグルジアのコニャック生産の創始者である。1888年、サラジシヴィリはトビリシに最初の蒸留酒製造所を創設した。この蒸留酒製造所は国産の原料を使用したコニャックをロシアで最初に製造するようになった。工場は、カヘチ、カルトリ、シュシャ、クルダミル、その他のトランスコーカシア内のワイン産地より原料の供給を受けていた。このように、D.Z.サラジシヴィリは、グルジア国内だけではなく、全ロシアのコニャック生産の創始者となった。サラジシヴィリの会社は、1891年には8,500デカリットル(10リットル)、1900年には10,000デカリットル、1910年には30,000デカリットルのコニャックを出荷した。それらは≪OC≫、≪フィンシャンパン≫、≪グランシャンパン≫などのオーディナリとヴィンテ−ジコニャックであった。サラジシヴィリのコニャックは当時ロシアで圧倒的シェアを誇っていたフランス産コニャックに対しても有力なライバルと成り得た。1904年までにサラジシヴィリのコニャックは国際コンクールで6つの金、4つの銀、1つの銅メダルを受賞している。

ソヴィエト政権樹立後、グルジアにおけるコニャックの生産は大きな飛躍を遂げた。1954年に建設されたトビリシコニャック工場は旧ソ連時代最も大きな専門化されたコニャック生産工場の一つであった。工場は100万デカリットル(1億リットル)まで収容可能な酒精貯蔵タンクを所有する。コニャックスピリッツは特別な葡萄品種から造られる辛口ワインを蒸留することによってできる。オーク材の樽の中で数年間寝かされる。気候やコニャック専用の葡萄が育つ土壌、樽に使用される材木の木質とその年齢と容積、製造技術、そして重要な樽熟成年数など、多くの要因がコニャックの品質に影響する。熟成年数が長いほどコニャックの質は高い。熟成年数のより古い酒精から良質の上等コニャックがつくられる。5年以上熟成されたコニャックは銘柄(ヴィンテージ)の称号を受け、特別の名称を授かる。今日トビリシコニャック工場は11の銘柄酒を生産している。

銘柄(ヴィンテージ)コニャックは5年以上の酒精から蒸留される。熟成されたコニャック≪KB≫は6−7年。高品質のコニャック≪KBBK≫は8−12年。オールド・コニャック≪KC≫は10年。ベリーオールド・コニャック≪OC≫は10−12年。普通、全ての銘柄酒には特別の名称がつけられる。トビリシコニャック工場では、≪エグリシ≫、≪ヴァルツィヘ≫、≪グレミ≫、≪カズベギ≫、≪アブハゼチ≫、≪コンジャークOC≫、≪エニセリ≫、≪トビリシ≫、≪ヴァルジア≫、≪サカルトヴェロ≫などの銘柄酒やその他のオーディナリコニャックが生産されている。オーディナリコニャックは3−5年の酒精から蒸留される。ラベルに表示される星の数がそのコニャックの年齢を示す。式典や記念祭、重要な出来事などがある期日に取り計られる ”コレクション・コニャック ” は普通大変古いコニャックが使用され、時にはその年齢が50年を越えることもある。


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